生物はみな、食物を摂取し、そこからエネルギーを取り出し、それをつかって生命活動を営んでいます。その際、老廃物がでますが、それを排出することも大事な生命活動の一部です。これを代謝といいます。
たとえば、りんごは、そのままでは体内でエネルギーとして使えないので、消化をへて栄養素を取り出し、必要な物質に変換して全身へ送ります。全身から出てくる不要な物質は老廃物として、汗や皮脂、排泄物やアカなどとなり体から排出されます。
この働きが悪くなることを、代謝が落ちると言います。これには、さまざまな要因がありますが、主なものに、以下のことが挙げられます。
・ 便秘
・ 運動不足
・ 肥満
・ 冷え性
・ 無理なダイエット
・ 寝不足
・ 加齢
・ 代謝異常
現代生活においてインフラや交通網の利便性の向上により、人間の活動時間は以前よりずっと長く不規則になりました。夜が明けとともに起き、日が沈めば眠る生活には、戻りようがありませんが、人間のカラダはそうではありません。食べること、寝ること、運動すること、休むこと。これらは、カラダを健康に維持するために必要な要素で、どれが欠けてもカラダは不具合を起こしてしまいます。
では、どうしたらいいのでしょう?
必要なのは、原因を取り除けるように、自分自身をケアすることです。もしも寝不足ならば、それはストレスで眠れないのか?テレビやパソコンを深夜まで見ていて眠れないのか?眠りが浅いのか?頻尿などで、何度も夜中に目覚めるからなのか?
この機会に、生活改善の鍵を探してみてはいかがでしょうか?
あえて、生活の改善と分けて書かせて頂きます。
食生活の改善をするためには、今食べている食品が、タンパク質を多く含んでいるのか、それともビタミンを多く含んでいるのか、それとも炭水化物を多く含んでいるのか知ることが大切です。
食生活の改善を行う人の多くがカロリーを気にした食事を取りますが、果たしてカロリーコントロールだけがカラダを健康に保ってくれるでしょうか?答えはノーです。栄養素の中には、自分では合成できないために、食品から取り入れる必要のあるものがあります。せっかくカロリーを調節するのであれば、カラダに必要な栄養素を積極的に取り入れましょう。そうすれば、目標カロリーだけを気にしながら、食事をする窮屈さから開放されるでしょう。
また、栄養素は、一度にたくさん取ればよいというわけではありません。人間のカラダには、貯めておけない栄養素も多くあります。使用されなかった栄養素は体外に排出されてしまいます(主にビタミンがそうです)だから、多種類の栄養素を少量ずつでも毎日続けて摂取することが大切です。