まぶたの痙攣が起こる、はっきりした原因は、まだ分かっていませんが、長時間パソコンやテレビを見るなどして、目が疲れたときに起こりやすくなります。
また、強い緊張やストレスなどで、目の周り筋肉に異常な緊張が続いたときにも起こることがあります。
目の周りにはさまざまな神経や筋肉があり、普段はそれをきちんと調節できていますが、疲れやストレスがたまると、正しい調節が難しくなります。
まぶたの痙攣が常態化してくると、まぶたが下がって足元が見えにくくなったり、視界がまぶしく感じたり、生活にも支障が出てくるおそれがあります。気になる方は、一度眼科を受診されることをおすすめします。
長時間パソコンやテレビを見ると、まばたきが減り、目の表面を覆う涙の膜を乾燥させてしまいます。目の表面が乾くと、目に十分に酸素や栄養がいきわたらないばかりでなく、炎症が起こりやすくなります。また、近い距離の画面を見続けることで、レンズを調節する筋肉がゆるみ、遠くの焦点ずれて近視になりやすくなります。
長時間。画面を見つめない。積極的にまばたきをする、こまめに目薬をさすことが大切です。
強い紫外線の中での活動も、目を傷める原因にもなりますので、サングラス等で目を守りましょう。
物が見えると感じるのは、物から反射した光が目の中に入り、ロドプシンが分解したときに起こる信号を脳が感じ取ったからです。もしも、その信号が鈍ると、映像もはっきりと見えなくなります。分解されたロドプシンは、体内で再合成されますが、アントシアニンによってロドプシンの合成を促進することが出来ます。アントシアニンを多く含む食品には、ブルーベリー、干しブドウ、プルーンなどがあります。
また、マウスの実験ですが、アントシアニンを摂取したマウスの方が目が疲れにくく、白内障にもかかりにくかったという結果も出ています。
目の周りは、繊細な神経や血管が多いため、強く押さえすぎないようにしましょう。
まず、眉頭と、目頭を押します。次に、両こめかみも押します。そして、目の周りの骨の上を窪みに沿ってゆっくりと一周押していきます。
最後に耳の後ろから、髪の生え際に沿ってうなじへ押していきます。
「不眠」とは、睡眠時間の長さではなく、体が必要とする睡眠が取れているかどうかで判断します。いくら睡眠時間が短くても、朝すっきりと起きられれば問題はありません。必要とする睡眠時間は、個人によって異なります。
夜、なかなか寝付けない、眠りが浅い、夜中に何度も目が覚めてしまうなど、睡眠が十分えられないことが原因で、疲労感がたまり、体調を崩し、昼間の生活や仕事に支障をきたすようになることを、不眠症と言います。
その原因は、個人によってさまざまです。頻尿のために、トイレに何度も起きる人もいれば、ストレスで眠れない人、体内時計が乱れている人もいます。
それぞれの不眠の原因に、適切に対処することが必要です。
生理学的不眠 |
旅行先での就寝環境の変化や、シフト勤務(交代勤務)などでの不規則な生活が原因で起こります。寝具や寝室の環境を整えたり、昼間に仮眠を取ったり、不規則な勤務体系や生活を見直すことで改善します。 |
心理学的不眠 |
眠る努力が悪循環となって緊張を高め、ますます眠れなくなる症状です。「最低〜時間は(〜時までに)眠らなければ」というプレッシャーを捨てて、眠くなるまで待つ心の余裕をつくりましょう。眠ろうとする努力を積極的にしないことが大切です。 |
薬理学的不眠 |
眠る前の飲酒や睡眠薬に依存した睡眠続けていると、だんだん量が増えていき、飲まなければ眠れない体質に変わってしまいます。酒量の増加により、アルコール依存症になる場合もあるので注意が必要です。飲酒や睡眠薬に依存しすぎないことが大切です。また処方薬によっては、神経を緊張させ、寝つきを悪くする場合もあります。気になることは主治医に相談を。 |
身体的疾患による不眠 |
就寝時の無呼吸症候群や喘息による呼吸困難や体の痒み、痛みなどが原因で起こる不眠です。体内時計がずれている場合、睡眠時間帯もずれるため、不眠症を起こす場合があります。原因となる疾患を治療することで改善します。 |
精神疾患による不眠 |
うつ病、躁病、神経症などの精神疾患がが原因で起こる不眠です。うつ病のほとんどの方が不眠症を併発します。原因となる疾患を治療することで改善します。 |
● 頻尿
年を重ねると、腎臓のはたらきが弱まるために、トイレの回数は増えます。夜中に1、2回トイレに行くことは異常とは言えません。しかし、昼間に8回以上、夜中に3回以上の場合は、頻尿と言えるでしょう。
また、夜中にトイレに行く回数が増えるために、足元が見えにくく、高齢者の転倒事故の原因にもなっています。
頻尿は、病気が原因となって起こる場合もあります。だから、ほかに自覚症状がないか注意深く観察することが大切です。尿ににごりがある、排尿のとき違和感や痛みがある、尿が出にくい、尿が増えた、または尿が少ないなど、気になることがある場合は、泌尿器科のある病院を受診しましょう。
● なんとなく眠れない
2週間以上、眠れない場合、不眠症が疑われます。近年、うつ病による不眠も増えてきています。適度な運動、生活習慣の改善での効果が見られない場合、精神科や心療内科を受診してみるのも一つの方法です。
不規則な生活により、体内時計がずれている場合も、同じような症状があらわれますが、朝方には眠くなり、時間はずれますがきちんと睡眠がとれることが特徴です。朝、太陽の光を浴びることで、ずれた体内時計をリセットすることができます。自分で改善が難しい場合は、病院で治療を受けることもできます。
年を重ねると、腎臓のはたらきが弱まるために、おしっこを濃縮する力も弱くなり、トイレの回数や量が増えることがあります。回数が増えると頻尿が疑われますが、昼間に8回以上、夜中に3回以上がその目安です。
また、最近トイレの回数が増えた、減った、おしっこの色がにごっている、血尿が出ている、おしっこが出にくい、おしっこのときに痛みや違和感がある、おしっこが出た後も残っているような感じがする、このような症状はありませんか?
おしっこには、腎臓、膀胱、前立腺などさまざまな臓器がかかわっています。
おしっこの異常は、病気が原因で起こることもあるので、気になるときは病院で相談することをおすすめします。
おしっこの大切な3つのことです。
・ おしっこを我慢しない
・ 塩分を取りすぎない
・ 適度な水分を取る
おしっこの我慢は、膀胱炎をひきおこします。尿意がきたら、我慢をせずにトイレに行くことが大切です。
塩分を取りすぎると、血液中の過剰な塩分を水で薄めるために、高血圧症になりやすく(ゴムのチューブが水でパンパンに膨らんだところを想像してください)、血管に常に負荷がかかった結果、心臓病や脳卒中の原因となることが分かってきていますが、腎臓も例外ではありません。腎臓に負担をかけないためにも、塩分を取り過ぎない食事をとることが大切です。
また、体内の水分が少ないと、濃い尿が膀胱にたまり、尿路結石が出来やすくなります。予防するためには、きちんと3食食べ、適度な水分をとることが大切です。
腎臓は、1日200リットルもの血液から老廃物や塩分をろ過して、余分な水分とともにおしっこを作る大切なはたらきをしています。また、からだの塩分濃度を一定に保つ働きもしています。
老廃物や塩分が上手くろ過できないと、老廃物や塩分が体を傷つけ、糖尿病や腎炎など、さまざまな症状があらわれます。さらに、腎臓がはたらかなくなると人工透析を受ける必要があります。
腎臓に負担をかけない生活が大切です。
腎臓にいい!と効けばすぐに試してみたくなるサプリメントや漢方薬ですが、腎障害を引き起こす事例もありますのでご注意を。
◆参考サイト
「有害なアリストロキア酸を含むハーブによる健康危害」(漢方薬が腎障害を起こした事例) 独立行政法人 国立健康・栄養研究所
「ゲルマニウムに関する情報」(ゲルマニウムが腎障害を起こした事例) 独立行政法人 国立健康・栄養研究所
国立健康・栄養研究所ホームページ
骨と骨との間には軟骨があります。それが、クッションの役割を果たし、滑らかな動きを助けています。激しい運動をしたり、同じ動きを繰り返したり、年を重ねると、間接の軟骨が減ってきます。すると、骨と骨とがこすれて炎症を起こし、それが痛みとなって脳に伝えられます。これが、間接の痛みの正体です。放っておくと、間接全体が炎症を起こしたり、間接に水がたまったり、軟骨が変形したりします。主な病気として、関節炎や椎間板変形などがあります。
人の体は、必要な軟骨を作り、古くなった軟骨を壊すこと(軟骨代謝)を繰り返していますので、一時的に軟骨が減っても元に戻ります。しかし、年を重ねると代謝が落ちてきて、十分な軟骨が作れなかったり、何かの刺激で軟骨が肥大し関節を変形させることがあります。
軟骨は、周期的な刺激により軟骨細胞を活性化していますので、痛みを恐れて全く動かさないでいると、さらに間接が動きにくくなり、固まってしまいます。お風呂やプールなど、負荷をかけすぎない範囲で動かすことで、軟骨細胞を刺激し、間接が固まるのを防ぎます。また太り気味の方は、間接にかかる日常の負担を減らすために、サポーターをまいたり、ダイエットも効果的です。
間接を守るために出来る3つのこと
・ サポーターで保護する
・ 痛みのない程度で動かす(全く動かさないのは×)
・ ダイエットをする
軟骨は、軟骨細胞のまわりに張り出した軟骨プロテオグリカン(主にアグリカン)とコラーゲン繊維とリンクタンパクが水分子を抱き込み成り立っています。この構造により、軟骨は弾性を持ち、間接にかかる衝撃を和らげ、間接のなめらかな動きを可能にします。
もしも、軟骨が減ってくると、骨と骨とが直接こすれて炎症を起こし、痛みを感じることがあります。また、軟骨がなんらかの原因で肥大化し、間接が動きにくくなることもあります。 軟骨の減少や変形の治療法としては、間接部にたまった水を抜いたり、軟骨部分にコラーゲンを注射したり、変形した間接を削って形を整えたりする方法があります。
グルコサミンの人への効果は、さまざまな異論があり、一致していませんが、マウスやウサギの試験において、グルコサミンを摂取するとコンドロイチン硫酸やヒアルロン酸の合成量を増加させ、その成分が軟骨組織に移行することが分かっています。
このような理由により、グルコサミンやコンドロイチンを摂取する人が増えています。
一般に食べた食品は、一度細かくアミノ酸にまで分解されて、細胞でタンパク質を合成するときの材料となります。摂取したグルコサミンやコンドロイチンがそのまま間接に運ばれることはありませんが、軟骨を合成する体内のスイッチを押す働きが期待されています。
◆参考サイト
コンドロイチン硫酸(「健康食品」の素材情報データベース)独立行政法人 国立健康・栄養研究所
国立健康・栄養研究所ホームページ